BAKERY RELIGHT™

by ますお

レンダラ込みのrelightingツールだそうです.

The Bakery

デモを見せてもらったのですが,まだリリース版ではないものの,とてもよく出来ていました.簡単に言ってしまえば,先日のKatana + renderer + relighting engineと言った趣きです.Katana同様,簡単なcompもできるようになっています.レンダラは専用で,外部の物(PRManとか)を使うことはできないそうですが,専用のレンダラを使うだけあって,ツールとrelightingエンジンとの連携は素晴らしく良かったです.

レンダラはREYES + レイトレで,必要そうな機能はほぼ実装済みな感じでした.curve primitiveやpoint primitiveも使えるそうです.relightingのシステムとしては,レンダラがREYESであることからも分かるように,初めにmicro polygonに分割し,その情報をキャッシュしておいて,シェーディングとサンプリングの再計算を高速にするタイプの物です.PRManのそれと基本的には同じですが,PRManよりもいろいろな事ができるようになっていました.(というかPRManのrelightingはまだオマケみたいなもん)

最初にカメラからmicro polygon化してしまうので,視点の変更が起こるともう一度bakeし直す必要がありますが,実際のshot workではあまり問題にはならないでしょう.カメラは動かせませんが,displacementシェーダの変更には対応しているそうです.shadowも変更できるようですが,shadow mapが基本なようで,レイトレを使うとさすがに多少スピードダウンしてました.他にも,SSSやGIの変更にも対応していますが,これらはpoint cloudを使っていて,それをon-the-flyで再生成するのですが,オブジェクト毎にうまくローカライズされており,非常に素早いフィードバックが得られるようになっていました.他にもspherical harmonicsを使ったlighting情報をpoint cloudに保存できるなど,なかなか使いでのありそうな機能が搭載されています.例えば,IBLとかblurry reflectionに使えますね.

拡張性もなかなか良さそうで,shading networkも組めるし,custom shaderもC++や独自のshading languageで書けるそうです.procedural geometryもサポート.bakeするデータもカスタマイズ可能で,好きなデータをプラグインできるらしい.

話を聞いていて,PDIのやつに良く似てるなーと思っていたのですが,どうやらCEOとCTOは元PDIの人らしい.デモをしてくれたのも彼らだったのですが,同僚に顔見知りがいました.特にCEOはeffects leadだったようで,現場で必要そうな物をきちんと揃えているのはそういうことみたいです.

ただし,全体的にやはり3DCG feature向けな印象が強く,shadow mapやpoint cloudを多用する辺り,photorealにするには一手間かかりそうな感じはします.あと,ツールとレンダラがほぼ一体化しているので,既存のパイプラインに組み込むのが簡単ではないかな.ほぼ構築し直しになりますね.

自前で作る時の良いお手本にはなりそうです.