little things of mine

from los angeles, california

Month: September, 2009

CinemaDNG

CinemaDNGは,デジカメで使われるDNGフォーマットの動画版です. アドビ、高画質RAWビデオ規格「CinemaDNG」のベータ版を公開 – builder by ZDNet Japan これからデジタルにシフトして行くであろう映画産業においても,こういった規格の統一はなされた方がいいとは思いますが,Adobeって実はハイエンドだと出番少ないんですよね.最後の編集をPremiereでやった,ってのはあまり聞かないですし. 静止画向けのDNG形式も一般に普及しているとは言い難いし,これもどうかなあ.支持している企業のリストにSony,Panasonic,RED,Thomson等がありませんしねえ.ただ,今のデジカメ業界のように,新しい機種が出る度に個別対応しなければならないのは馬鹿げてると思うので,早いうちに統一されて欲しい. AvidとかAutodeskも参加してくれば,もう少し動きが大きくなりそうです.

District 9

“District 9″を観ました. District 9 – Official Site 宣伝ではやたらとPeter Jacksonの名前が出てきますが,彼はプロデューサーで,監督はNeill Blomkampという人だそうです. 低予算映画とのことでしたが,いやいや,とても興味深い作品でした.「エイリアンが地球にやってくる」という手垢の付きまくったありがちな題材を,社会的なリアリティ(風味?)を以ってとても上手く仕立ててあります. ただ… 虐殺シーンが多くて,観ていて少し気分が悪くなってしまいました.デートで観に行くのはあまりお勧めしません… さて,Sci-Fi作品ですから,VFXショットは多いです.例に漏れず複数のスタジオが参加していますが,Peter Jackson絡みでメインスタジオはWetaかと思いきや,カナダのImage Engineという所が請け負ったそうです(Wetaも少しやってます).いわゆる業界大手ではないと思いますが,これがとても良くできてました. 作品自体がドキュメンタリー調に撮られているので,1ショット内でキャラクターが結構動くため,ショット内でライティング状態が大きく変化するものが多かったんですが,それが違和感なく作られていて感心しました.IBLはこういうシチュエーションに弱いはずですが,うまく解決されていました.優秀なアーティスト達の努力のおかげかもしれませんが. fxguide – vfx tips and training – District 9 District 9: Bringing Back ’80s Sci-Fi | AWN | Animation World Network Neill Blomkamp Talks District 9 | AWN | Animation World Network CGSociety – District 9 CGSociety – [...]

OpenImageIO

同僚から,非常に興味深いライブラリを教えてもらいました. OpenImageIO Wiki いわゆる画像ファイルの入出力ライブラリで,OpenEXRやTIFF等,CG作業で良く使われるフォーマットに対応しています.各フォーマットのサポートは対応する外部ライブラリをプラグインする形で実現されますが,このAPIを通す事ですべてのフォーマットを一元的に扱う事ができます. と,これだけなら良くあるマルチフォーマット対応の画像ライブラリと同じで,特筆するような物ではないのですが,実はこのライブラリ,画像ファイルの部分読み,image cachingに加えてfiltered mipmap lookupまでサポートしているのです! なんとマニアックな機能… と思ったのですが,それもそのはず,オリジナルの著者はLarry Gritzでした.恐らくは先日いくつかのオープンソースプロジェクトを公開した,某スタジオの某レンダラで使われているんだろうと推測されます. ざっと眺めた所,まだ改善の余地はたくさんありそうですし,実装されていない機能もあるようですが,賢いimage cachingを書くのはとても大変ですから,レンダラや自前の画像ビューアを書く時にはかなりの作業量を減らす事ができると思います. 画像の入出力って意外と面倒なんですよね.ずっと「コレ」っていうライブラリを探していたんですが,今のところ開発もアクティブみたいだし,どうやらこれが決定版になりそう. ライセンスはmodified BSD,商用利用もOKだそうです.