Color-critical Display – 2

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えー,モノスゴイ久しぶりに更新します.

表題の通り,ディスプレイの話です.一年くらい前にこのエントリーで書いたHPのDreamColor対応ディスプレイ,LP2480zxを仕事で使わせてもらえる事になったので,そのレビューみたいなもの.

日本HP Workstations / HP DreamColor LP2480zx

いきなり結論を書いてしまうと,

これはイイ!!!

色再現の正確さ,及び階調表現がその辺のLCDディスプレイとは比べ物になりません.極端な例ですが,例えばこんな画像を表示してみましょう.微妙に色の付いたbandingが見えませんか?LP2480zxならbandingはほとんど見えません.見えても気にならないレベルです.これならcolor-criticalな作業でも「使える」という実感があります.

色もかなり正確に表示できるようです.スクリーニングルームのプロジェクターとマッチさせてありますが,大きな外れ方はしていません.代表的なcolor spaceに加え,X-Rite製のキャリブレーターを通して作った独自のcolor spaceをディスプレイ自身に記憶させておく事もでき,我々のような環境での使用を前提に作られているのがよく分かります.Dreamworksと共同開発という触れ込みだったので,この辺は当たり前なのかもしれませんが,同じような機能を持った他社製品は多くありません.

実は,会社の作業マシンが古く,まだDVI接続で8-bitでしか使えていないのですが,それでも一般的なLCDとは雲泥の差があります.そのうちDisplayportを通した10-bit入出力にスイッチするらしいので,より正しい色で使えるようになるはず.

一つだけ気になる所があって,極少ながら場所によって色ムラが見られます.2Kがそのまま表示できる,1920×1200という広いディスプレイなのでLCDである以上は仕方ないのかもしれませんし,色によっては目立つ事もありますが,ほとんどのケースでは問題にならないとは思います.気をつけていれば使い方で十分カバーできる範囲です.

さて,これで完全にCRTを置き換えできるのか.

仕事の内容にもよるし,単純なYes/Noを決められるものでもありませんが,使い方さえ気をつければこれなら十分置き換えられると感じました.動きの激しい映像の再生とか,視野角で変化する色(ほんの少しですけど)とか,CRTよりも劣る部分はゼロではありませんが,少なくとも古くて劣化の始まったCRTを騙し騙し使うよりはずっといいと思います.普通のCRTだと2Kを等倍で全体表示とかできませんしね.

以前のエントリーでは値段が高いと書いたのですが,HPはその後大幅な値下げをして,キャリブレーター込みで$2500程になりました.同等の性能を持つ他の製品は倍以上の値段がしますから,実性能だけでなく,コストパフォーマンスという意味でも素晴らしい性能です.

アメリカ国内で安い所だと$2000を切る値段で売られているようです.この値段でこのクオリティなら,デジタルな写真現像をやるような場合には個人でも手に入れたいですね.

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