3D – 3D

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「3D = 3DCG」

ほんの数年前までは,業界でもこういう認識でした.ところが最近,映画産業界は立体視映画をビジネスに取り入れようとする動きを活発にしていて,「3D = 立体視」という認識に変わりつつあります.IMAXをはじめ,立体視を売りにした作品は以前から存在していましたが,上映できる施設が非常に限られていた事,製作に特殊な技術や撮影機器等が必要とされた事から,公開される作品数は多くありませんでした.

今,製作会社が立体視に注力するのは様々な要因があるようですが,何よりも業界全体が伸び悩んでいるからなのだそうです.毎年ヒット作はあるし,興行収入も減っているわけではないけれども,成長率は鈍化しているようなのです.そこで,このマンネリ感を打破するための起爆剤として立体視作品を使おう,という事らしい.

業界で最も立体視作品に積極的なのがDreamWorksで,Jeffrey Katzenbergはいろいろな所で「今後の映画産業を支えるのは立体視作品である」と話しています.自身も劇場主への新しい映写機器の導入について,かなりの圧力をかけていました.以下のページなど,経緯の参考になります.

Variety Japan | 「次世代3D元年」へ

3DCGで作られる作品は,その制作方法に於いてとても立体視向きですし,その効果も大きいと思います.例えば”Beowulf”等の作品を立体視でご覧になった方は分かると思います.しかし,実写作品においても立体視はかなりの効果を生むかもしれません.自分はU2のライブを立体視で上映する,”U2 3D”のトレイラーを立体視で観た事がありますが,非常に感銘を受けました.

U2 3D: The First Live-Action 3D Concert Movie, Featuring U2 — National Geographic
仰天映像!9台の3Dカメラで撮影した世界的バンドU2の飛び出す映画 – 映画の情報を毎日更新 | シネマトゥデイ

業界のこのような流れを象徴するかのように,この”U2 3D”のプロデューサーが,今年のSIGGRAPH2008で基調講演を行うそうです.

アニメ産業とビジネスの情報

ただ,肝心の映画監督の中には,立体視作品にあまり関心を持たない監督もいるようで,全ての作品が立体視へ移行するというわけではなさそうです.James Cameronなどはかなり前から立体視作品の有用性を説いていて,次回作”Avator”を立体視で作る事を公言しており,現在製作の真っ最中.VFXはWetaがやっていたはず.

Variety Japan | ジェームズ・キャメロン監督が3-Dを語り尽くす
Variety Japan | ジェームズ・キャメロン監督が3-Dを語り尽くす
Variety Japan | ジェームズ・キャメロン監督が3-Dを語り尽くす

こういう作品が立体視前提で企画されるようになると,製作の方法も大きく変わってくるだろうなと思います.何はともあれカメラの動き,使い方が全く変わるでしょうから,今までと同じやり方は通用しなくなるでしょう.上記の記事では1秒間のコマ数にも触れられていますが,48fpsなんて考えただけでも恐ろしい.

まずは”Avator”の完成を楽しみにしよう.

2 Comments

  1. BM
    Posted Jun 11, 2008 at 9:11 am | Permalink

    どーもおつかれさんです。
    3D=立体視、こちらではそんなに広まっては無いのかな。
    以前裸眼3Dディスプレイ搭載のノートPCとかあったけど、今無いし。
    あー、NHKが3Dチャンネル放送してるか。
    再生させる機器がひろまってないけど。

    ちょっと見方がちがうかもしれないけど、アニメーション業界では立体視はまだ来なさそう。
    3D映像自体まだ手探り状態。そのあたりはピクサーやらデズニーやらが先にいってるもんで。
    ただ同じ路線は行かないよう、日本独自の表現を模索中だとか。
    りんたろう氏が今奮闘中。

    あ、今母校の大学でMaya教えてて、こないだりんたろう氏が講演にいらっしゃって、そこでお話されてました。

  2. ますお
    Posted Jun 11, 2008 at 10:58 am | Permalink

    どーもです.
    りんたろうさんですか.日本を代表するアニメーション監督ですな.

    アメリカでも,消費者レベルで見ればまだまだ「広まっている」とは言えないです.
    一番の問題は各劇場の映写機器がまだ対応できていない事で,
    Jeffrey Katzenbergはまずこれをどうにかしようと画策しています.
    ただ,もう製作される作品のスケジュールが決まっていたりするので,
    業界として進むべき道は見えている,という感じでしょうか.

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